概要説明
Adobe After Effectsのスクリプトは、編集を自動化したり、テキストファイルを読み込みテキストレイヤーとして変換させたり、アプリケーションを制御することができる拡張機能です。言語は『javascript』を使用して書くことができ、拡張子は『.js』です。
準備するもの
◆テキストエディタ
メモ帳でもコードを書くことができますが、シンタックスハイライトに対応していたり、デバッグもできる
『Visual Studio Code』を使用するのがおすすめです。
ダウンロードはこちら:https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/
※このサイトでは、VScodeを使用している前提で説明します。
デバッグ環境構築は以下を参照ください。
https://qiita.com/masato_makino/items/83aea2d7f7603c4f311a
簡単なスクリプトを作成してみる
◆新規ファイルを作成
<メニューバー>[ファイル] → [新規ファイル] または { Ctrl + N }
◆言語を変更
1. 右下の『プレーンテキスト』をクリック。
2. 検索バーに『javascript』と記入。
3. 対象を選択
右下が『javascript』になれば完了です。
◆メッセージを表示する
まずは、AfterEffectsでスクリプトを実行したときに正常に動いているか、どこまで成功していて、どこでエラーが発生しているかなどを確認(デバッグ)するときによく使用するコードです。
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alert('ここに入力したメッセージを表示') |
ファイルを保存
任意の場所に保存してください。自動的に拡張子が『.js』になります。
スクリプトの実行
1. After Effectsを起動する。
2. <メニューバー>[ファイル] → [スクリプト] → [スクリプトファイルを実行]
3. 実行したいファイルを選択
◆実行結果
以下の画像のようにメッセージが表示されたら成功です。
もしこのように『'(シングルクォーテーション)』を記入し忘れた場合は、エラーメッセージが表示されます。
『'(シングルクォーテーション)』または『”(ダブルクォーテーション)』で囲まれた範囲は文字列と認識され、囲まない場合は変数と判定されます。
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alert(ここに入力したメッセージを表示) |
スクリプトのインストール
スクリプトのインストールを行うと、毎回ファイルを選択して実行しなくて良くなります。
◆インストール手順
1. <メニューバー>[ファイル] → [スクリプト] → [スクリプトファイルのインストール]
2. 追加したいファイルを選択
3. After Effectsを再起動
◆アンインストール
インストールは以下に保存されているので、削除してAfterEffectsを再起動すれば適用されます。
C:\Users\<Username>\AppData\Roaming\Adobe\After Effects\<version>\Scripts